日本ですでに絶滅したとされていた「ニッポンバラタナゴ」が、2005年に奈良県で奇跡的に生き残っていることがわかったことを通して、奈良の文化と生物多様性について、近畿大学の北川忠生先生にわかりやすく伝えていただきました。
さとびごころ25号から28号までの4回にわたり連載しました。
ご多忙の中、ご寄稿いただいた北川先生、ありがとうございました。
寄稿:北川忠生(近畿大学農学部環境管理学科 准教授)
北川忠生
1974年生まれ、愛知県出身、奈良市在住。近畿大学農学部環境管理学科准教授。専門は淡水魚類の保全(特に遺伝的多様性の保全)。奈良県農業農村整備環境配慮検討委員会委員、奈良県レッドデータブック改訂委員会魚類・両生はちゅう類分科会委員。
2011年「奈良県環境保全功労賞」「環境大臣表彰」を受賞。著作(共著)として『淡水魚類地理の自然史』(北海道大学出版会)、『見えない脅威 国内外来種-どう守る地域の生物多様性-』(東海大学出版会)がある。学生たちとともに「ニッポンバラタナゴ」の保護活動に取り組む。