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vol.32(2018 winter) 特集 地酒で味わう奈良

日本酒といえば、灘や伏見などが思い浮かびますが、清酒の発祥としては室町時代、奈良市菩提山町にある正暦寺で作られた菩提酛(ぼだいもと)という酒母が始まり。そんな伝統を懐に抱く奈良には、手間ひまをかけて旨酒を醸す数々の中小の酒蔵があります。

(特集は12ページまでです)

【雑記】

今、身の回りからどんどん田圃が消えていきます。米に限らず、パン、パスタ、、、炭水化物としてはおいしいものが他にもたくさんありますが、お米は日本人にとって、ソウルフード中のソールフード。そして、そこから醸し出される酒は、神に捧げる神聖なものであり、薬でもありました。また、米だけで酒はできません。美味しく綺麗な水と、目に見えない微生物たちの働き(そのすみかとなる環境)が必要です。そして、杜氏や蔵人などの人の手になる技術も。
酒をいただくことは、田圃を守ること、水源である森を守ること、環境や文化を守ることにつながる、そう考えて、今回の特集を企画しました。
観光資源としても注目されている奈良の地酒ですが、地元の我々こそ、奈良の旨酒を楽しみましょう。酒蔵見学やイベントを企画されている蔵もありますので、酒蔵ツアーも楽しそう。また、きき酒イベントが行われている飲食店もあります。特集でご紹介した店は、いつでも奈良の地酒が揃っているところですので、訪ねてみてください。もし、「日本酒は苦手、、、」という方がおられたら、「無濾過生原酒」を選んで、一度飲んでみませんか。「お酒って、こんなに美味しかったの?」と、驚かれるかもしれません。日本酒を楽しみ、自然にも人にもやさしい奈良へ。

取材にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

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